Interview「モノを運ぶ」のではなく、人と人との「想いをつなぐ」会社でありたい

「安全」とは交通事故から社会を守り、会社を守り、社員を守ること

千里カーゴサービス様はお仕事のなかで「人」を一番大切にされているのですよね。

はい。誰と一緒になって、誰に喜んでもらうために仕事を楽しむか。これが弊社のモットーです。以前は車両の台数や従業員数、取引先などと事業を拡大することに精一杯になっていたこともありました。でも今は違います。本当に大切な仲間と、大切なお客様の大切な想いを運ぶ。そのような毎日に幸せを感じています。

千里カーゴサービス様にとって安全とは何でしょうか。

当たり前ですが、トラック事業者にとって安全はすべてに優先します。交通事故から社会を守り、会社を守り、社員を守る。ドライバーは一旦仕事に出てしまえば一人ぼっちなんですよ。だからトラックに乗る前に、会社として出来るだけのことをしてあげないといけない。
うちのドライバーはグループ制にしていまして、それぞれのグループにリーダーがいるのですが、私は毎朝、工事、事故、渋滞の情報、気象状況などを踏まえた「安全声かけメール」を各リーダーへ送っています。そしてリーダーが全ドライバーへ伝えています。皆の意識のなかに安全を徹底させてあげることが私の一番の責任かもしれませんね。

コロナ禍で集合研修が困難になった中、グッドラーニング！を導入した理由とは

安全のために今までどのように教育をされてきたのでしょうか。

今までは貸し会議室を借りて皆で集まって研修を行っていました。私の仲間の運送会社は皆安全に対する意識がとても高くて、安全研修をするために仲間同士で仕事の調整を行ったりしながら時間を作っていました。
しかし、貸し会議室ですと使える日が限られたり移動時間がロスだったりするので、思い切って自社で専用の会議室を作りました。ところが、よしこれから！という時にコロナが始まってしまい３密の中での研修が出来なくなってしまいました

集合研修が難しくなり、相当困られたと思います。

コロナ禍の中、少人数で複数回に分けての研修を始めたのですが負担がかなり大きくなってしまいました。ただでさえ時間のない中でやりくりしていたのですが、正直行き詰ってしまった。効率化で「仕事を楽にする」という考え方はありますが安全にそれは通用しない。
限られた時間の中で最大限何ができるのか…何せ質は落とせないので本当に困りました。

そこでグッドラーニング！を導入されたわけですね。

仲良くさせてもらっていた奈良の川端運輸の社長に教えてもらいました。
「こんなんあるで！」と言われすぐに話を聞いてみようと。そして、自分たちが抱えている課題を解決できるサービスだと思い導入を決めました。

「集合研修」と「個別研修」を融合させて、安全教育をより良くしていく

今後グッドラーニング！でどのように安全教育を進めていきたいとお考えでしょうか。

いま私が思い描いているのは、「集合・対面研修」とグッドラーニング！を使った「eラーニング研修」の使い分け、融合です。
法定の安全教育はグッドラーニング！でドライバーが空いた時間に行うことができるようになりました。しかし安全教育はそれだけではない。皆で集まる貴重な時間はヒヤリハット体験の共有や労災事故防止、そしてグッドラーニング！で学んだことのフィードバックなど、様々な意見交換の場にしたいと考えています。個別学習と集合研修をミックスさせてさらに安全教育を発展させていきたいと思っています。

社長の考える安全教育とは何でしょうか

安全教育とはまさに人材育成だと思っています。人材育成、つまり仲間を創ること。
私たちが求める仲間は、自分のことばかりではなく他者を思いやれる人。
仲間や会社、取引先、道を走っていれば他の車のことを考えて仕事ができる人。
千里カーゴサービスはそういう人間の塊でありたい。安全とは何なのか、そこをきちんと理解できる人間力を養っていくことが安全教育の本質だと思います。

これから会社をどのようにしていきたいとお考えでしょうか。

実はうちの会社が一気に変わったのはここ３年の話なんです。３年前、会社はとても大変な状況にありましたが、まさに全員が「一致団結」して会社が変わり始めました。本当にみんなよく付いてきてくれたと思います。ただただ人に恵まれていたのです。皆に報いるためにも、千里カーゴサービスは「人」を第一に考え、「人」のために仕事をします。私たちは、人から人へ想いを届けることで人々の幸せな暮らしを創ることができると信じています。そのためにも安全と安心を第一に掲げ、世の中に信頼される物流会社になることを目指し、社員一丸となり歩んでいきたいと思います。

株式会社千里カーゴサービスの固本様、ありがとうございました。