Interview交通安全はもちろんのこと、取引先のブランドイメージに傷をつけてはならないー
全員が高い意識で臨む城南観光バスの安全教育
城南観光バス株式会社
取締役
関根 達也様 より
お話を伺いました。
グッドラーニング!で教育の時間を有効活用。さらに高いレベルの安全教育に取り組んでいます
どうやって安全に対するモチベーションを高く保っているのでしょうか
私たち観光バス業界はコロナ禍において大きなダメージを受けました。
ようやく観光にも明るい兆しが見え始めていますが、今私たちがメインで運行をしているのは地元の大手企業様の社員送迎のお仕事です。
バス会社にとって安全な輸送、つまり交通事故を起こさないというのは大前提なのですが、この企業様の送迎の業務が社員全体の安全へのモチベーションをさらに高くしています。
それは具体的にどういうことでしょうか
企業送迎の場合、バスに各企業様のロゴやステッカーを貼っております。
そうすると、例えばドライバーがマナーの悪い運転をしたりするとその企業様へ苦情の電話が入り「お宅のバスに進路妨害された・幅寄せされた」等のクレームになります。
今はSNSの時代。小さなことでもその情報は拡大されてしまいます。
ドライバーは、自社はもちろん、ご依頼頂いている各企業様の看板も背負って運行をしている。その企業様の名前に傷をつけてはいけません。
そのようなプレッシャーを常に持ち、緊張感を持って仕事をしています。
それが安全に対する高い意識につながっているのですね
私たちは各企業様の看板のもと、胸を張って乗務することに誇りを持っております。さらに、自身のスキルアップのチャンスと受け止め、礼儀やマナー、身だしなみにも注意をしております。
企業送迎時の例を出しますと、出発時ドライバーが自分の名前をアナウンスすることにより、一層気を引き締めて乗務に当たること、誇りを持って運転に臨んでいることの意思を表しております。
安全教育はどのように行っているのでしょうか
まず、法定の安全教育はグッドラーニング!を使ってドライバーが空いた時間を有効的に活用し、自分のペースで学習をしています。
その進捗状況や理解度などを私がチェックするという流れです。
そしてそのあとのフォローアップに繋げていきます。
それから3ヶ月に一度、営業所ごとに会議を開き研修会を行っています。そこでは、日々の仕事状況や車両状況を各自報告し、安全について話し合います。具体的には、ドラレコのヒヤリハット映像をプロジェクターで見て、従業員全体で対応策を協議し、実行に移します。
グッドラーニング!と安全会議を両立しているわけですね
はい。会議を開き、安全について議論できるのはグッドラーニング!による個別学習で会議の時間が作れるからです。
今までの会議では法定教育の研修をするのが精いっぱいで、とてもそれ以上のことを行う余裕はありませんでした。
グッドラーニング!で基本的な学習を各自行い、安全会議で意見交換をしあうという、非常に良い流れができていると思います。
今後の抱負をお聞かせください
事故を起こさないための安全運転は当然のことです。
私たちはSDGsにも力を入れ、エコドライブなども徹底しております。
毎月の燃費を算出し、年度比較を会議等で話し合うことで、ドライバーは日々アイドリングストップや急発進・急停車などをしないよう徹底しております。
地域のサッカーチームのスポンサー・エコキャップ活動などを通じ地域にこれからも貢献してまいります。
社員全員一丸となり、さらにお客様、地域の皆様に愛されるバス会社になっていければと思います。